夏休みにキャンプに行って、我が家の防災グッズのチェックをしたところ、穴だらけでした。毎年9月1日の防災の日もあり、もしもの災害時に備えて、子ども用の「防災用リュック」を準備しました。
今回やってみて、子ども自身にも中身を選ばせることが大切だなと思いました。ここでは、実際に子どもの非常持ち出し袋に入れたアイテムと、その理由をご紹介します。一緒に考えて詰めることで「自分の命は自分で守る」という意識を育てることにもつながります。
子ども用防災リュックに入れたアイテム一覧と理由
お気に入りのおもちゃ・本
避難生活は、不安や退屈を感じることが多くなりがちです。お気に入りのものがあることで気持ちを安定させ、安心感を保つことができます。
懐中電灯
停電や夜間の移動に必須。自分で灯りをつけられることが、子どもにとって大きな安心感につながります。LEDライトのものが軽くて子どもの荷物に入れるのには良いと思いました。
非常食(チョコレート・グミ・アメ・ラムネ)
非常時でも「自分の好きな食べ物」があれば、口にしやすく気分転換にもなります。チョコレートは夏の暑さで溶けてしまうのが懸念として残りましたが、子どもが大好きなので入れました。ラムネは、好物かどうかにかかわらずおすすめのアイテムです。ブドウ糖を素早くエネルギーとして補給し、疲労回復や集中力維持に効果的です。軽量で持ち運びやすく、賞味期限も長く、夏の暑さにも左右されないことから、防災リュックに最適だと思います。
着替え
衣服が汚れたり濡れたりしても、着替えがあることで体調を崩しにくくなります。特に子どもは汗をかきやすく、それにより風邪をひくことも容易に考えられます。ワンサイズ大きいウィンドブレーカーも入れておきました。多少の雨ならしのいでくれそうですし、同じサイズのものを2枚買うのも、サイズアウトすると勿体無いので、毎年点検時に、サイズを交換して入れ替えるようにすれば「もったいない」のも防げそうです。
マスク
避難所には多くの人が集まります。感染症予防のため、子どもでも忘れずに持っておきたいアイテムです。もしお気に入りのキャラクターのものがあれば、心が和むかもしれません。
タオル、ウェットティッシュ(アルコール・ノンアルコール)
汗や汚れを拭くだけでなく、防寒、枕代わりなど多用途に使えるため、防災グッズの基本として入れています。またウェットティッシュも普段からちょっとした手の汚れや鼻水などで使うので、いつも使っているものを入れました。
家族の連絡先メモ
スマートフォンが使えない状況でも、紙に書かれた連絡先があれば安心。もし子どもが大人と離れてしまっても、周囲の人に伝えることができます。さらに私は無くならないように、リュックの内側上部に縫い付けました!
家族写真
不安なときに、写真を見るとほっとするものです。また本人確認や家族を探す際にも役に立つ可能性があります。特に、2025年時点ではSNSで「日本の子どもたちが狙われている」と、まことしやかにささやかれていて、実際に行方不明の日本人の子どもが増えているそうです。そのため、万が一はぐれた時に、他人が、子どもの親のふりをして子どもを連れ去ることを防止し、その抑制にもなるかもしれないと思って入れました。
番外編:ホイッスル
これは中に入れるのではなく、外につけました。何かあったら吹くように伝えています。(非常時ではないのに、面白がって吹いていますが…)
子どもにとって「安心できるもの」が大切な理由
大人から見てライフハックと言えるアイテムではなくとも、子ども自身が「これがあると安心」「時間を忘れるくらい楽しいもの」と思えるものを入れることは、とても重要だと思います。なぜなら、それが避難生活において、子どもの精神的な支えになるのではないかと考えるからです。
これは、私が昔聞いた戦争体験談ともつながります。中国からの引き揚げで、日本へ帰る船を待つ間、ある方は仲間と麻雀をして不安な時間をやり過ごしたそうです。財産の多くは失っても、唯一手元に残ったのがその麻雀牌だったとか。
過酷な状況でも、少し現実逃避ができる「心を落ち着けるもの」があることは、人にとって大きな意味を持つのだと、子どもながらに思ったものです。
大人でもそうなのであれば、子どもにとって、不安な時間を「安心できるもの」や「楽しいもの」で過ごすのは、もっと有効的なのではないでしょうか?だからこそ、子ども用防災リュックには「安心できるもの」を必ず入れてあげたいのです。
まとめ:子どもと一緒に防災リュックを準備しよう
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子どもに防災リュックを選ばせることで、自立心と防災意識を育てる
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アイテムは「生活必需品」と「安心できるもの」の両方をバランスよく入れる
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避難生活を乗り切るためには「心の支え」もとても大切
非常持ち出し袋は大人用と子ども用を分けて準備しておくのが安心です。
ぜひ、ご家庭でもお子さんと一緒に「自分の命を守るリュック」を準備してみてはいかがでしょうか。
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