大谷翔平選手

記録だけじゃない、大谷選手の記憶に残る打席、修理費は誰が払う?特大ファウルボールが電光スコアボードを直撃破壊

大谷翔平選手

大谷選手は、右肘靭帯損傷で、投手としては今季出場しないことが明らかにされました。しかしバッターとしては、相変わらず結果を残しています。

また8月26日(現地時間)のメッツ戦では、ライトへ飛んだ特大ファウルボールが、電光のスコアボードを直撃し破壊してしまう、ファンの記憶に残る一打を放ちました。

この一打で新たな商品も生まれ、大谷選手がスーパースターであることを裏付ける、歴史的なシーンとなりました。

話題となったファウルボールの打席

スコアボードには、MLBならではのメッセージ

大谷選手のファウルボールはもう少しでホームランになるところでした。そのファウルボールの後、バックスクリーンには、「後で請求書を送っておくよ」とメッツからのメッセージが掲示されました。

この様子にネット上でもさまざまな反応がありました。「一体いくらかかるんだ?」「来年メッツにきたら、請求書を忘れてくれるかも!」といった投稿がありました。

パネルの広告主・Coors LIGHTも大谷選手のファウルボールに反応

そして、大谷選手の打球が、自社の広告に当たったビールメーカー「Coors LIGHT」は、「Not Chill(全くまったりできない、くつろげない)」と、X(旧Twitter)で反応しました。

自身のブランドスローガン「Made to Chill(まったり専用)」になぞらえたコメントは、いかにもアメリカンジョークです。

さらに、その翌日には「野球界で最高のプレーヤーのおかげで、新しい缶のデザインができたよ、どう?」と投稿しました。

この投稿には、いいねが4000件を超え、1200件のリツイートがありました。Coors Lightの普段の投稿は、いいねが20件前後なので、大谷選手効果がすでに出ていて、その広告換算額は相当なものになりそうです。

レプリカ缶の発売決定

9月6日(現地時間)、大谷選手の名前は一切出ていませんが、この大谷選手の打球が当たった広告をモチーフにした、Coorsのレプリカ缶の発売が発表されました。価格は17ドルです。

商品名は、クアーズ・ライト “ヒッツ・ザ・スポット “缶です。商品説明は、次のように記載されています。

世界最大の野球スーパースターの一人が、ファウルボールでクアーズ・ライトの看板を壊したことからインスピレーションを得た記念レプリカ缶です。

スーパースターの一人とは、つまり大谷選手であることは、誰の目にも明らかです。新たな経済効果を大谷選手がもたらしそうです。

こちらの商品は、即日完売となりました。

公式サイトより

次の試合では、こんなメッセージが

そして、その翌日の試合では、「ショーヘイ、もう何も壊さないでくださいね」とメッツからのメッセージが掲示されました。

壊れた箇所は、即日修理されていたことがわかりました。

この投稿に対してネットでは、「粋なメッセージですね」「たぶんこれ以上怪我しないでね(身体のどこか壊さないで)って言う意味も含まれていると思う。」と反応が寄せられました。

大谷選手を思う、メッツや、シティフィールド球場関係者の配慮に歓喜していました。

シティフィールドの電光掲示板は、世界最先端を誇る

シティフィールドは、2021年サムソン社とパートナーシップを提携し、サムソン社製の最新のデジタルサイネージを球場で採用しています。

今回大谷選手のファウルボールが破損させた電光パネルもサムソン社製です。

2022年に改修された当時のシティフィールド(写真:Samsung)

大谷選手は、東京ドームでも?!

大谷選手は、過去にも打球で球場の施設を破壊する珍しい打席がありました。

2016年11月13日、大谷選手は日本代表として、東京ドームで開催されたオランダとの強化試合に出場しました。

大谷選手は、6点を追う7回に先頭打者として代打で登場しました。大谷選手の打球はライト方向に飛びましたが、屋根に吸い込まれてしまいました。

ボールは落ちて来ず、スタジアムが騒然とする中、大谷選手は屋根の中にあるであろうボールの行方を見続けながらベースを回ります。

この時は、東京ドームの特別ルールでこの打席は、二塁打という記録が残りました。

ほかにもスクリーンを壊した日本人選手

MLBではないですが、日本のプロ野球でもソフトバンクの柳田選手が、横浜スタジアムのバックスクリーンを破壊したことがありました。

2015年6月3日に行われた横浜DeNA対ソフトバンク戦で、柳田選手がDeNAの三浦投手から打ったホームランがバックスクリーンを直撃し、破壊していました。

実際、大谷選手は修理費を払うの?

調べたところ、日本での一般的な話になりますが、試合中に球場に損害が発生した場合は、「球場設置者」が修理費を負担する契約となっています。

球場設置者は、球場を主催球団に有料で貸し出す側です。例えば東京ドームの球場設置者は、株式会社東京ドームです。

この賃借契約の中で、通常のプレイでの破損に関する修理費は、賃貸料の中で貸主である球場設置者が負担することとされています。

今回、大谷選手が破壊してしまったのは「シティ・フィールド」で、所有者はニューヨーク市です。

日本の契約において鑑みると、今回はニューヨーク市が修理費を負担することになります。

現地のメディアは修理費についてどう報道している?

現地のメディアを見ても、修理費について明確に報道している記事は見当たりませんでした。

スポーツ専門メディア「FANSIDED」では、大谷選手が来季メッツでプレーすることになるならば、この修理費も含まれるのか?と推察していました。

また「ESSENTIALY SPORTS」でも、移籍問題に絡めて、「メッツのクラブオーナーで、億万長者のSteve Cohen氏がさらに儲けるのは、この修理費ではなくて、大谷選手がメッツにやってくることだ」とレポートしていました。

仮に大谷選手がFAとなった場合、契約金額は5億ドルと、MLB史上最高額をなるであろうと予想されています。

今回のスコアボードの破壊に関するメディアの報道は、何かと大谷選手の来季に向けた動きに絡めている印象です。

ファウルボールの後、ちゃんと結果を残した大谷選手

来季に向けて去就が取り沙汰される大谷選手ですが、この試合でも結果を残しました。

大谷選手は、ライトを破壊した特大ファウルの後に、ツーベースヒットを打ちました。続く第2打席でもスリーベースヒットを打ちました。

第1打席では、高めのボールを、ライト方向へ打ちます。高く上がったボールはライトの壁にあたりました。ボールを処理している間に、大谷選手はツーベースまで到達しました。

スリーベースヒットの様子

大谷選手はこれで、今季8本のスリーベースヒットを記録しました。レフトスタンドから撮影されたこちらの動画を見ると、大谷選手の俊足も、よくわかります。

この日、6回の攻撃に入るまでに、大谷選手は大活躍を見せました。過去26年間で、1試合で二塁打、三塁打、四球、二盗を記録した10人目のMLB選手となりました。

大谷選手が打席に立つとみんな嬉しい!

敵地でも、大谷選手がバッターボックスに立つと、一斉にカメラを向け、スタンドは大騒ぎです。相変わらずどこでもファンに大歓迎される大谷選手です。

ダッグアウトから登場する大谷選手を、バックネットのすぐ裏から撮影した映像です。大谷選手が打席に立つ前にイメージトレーニングしながらタイミングを合わせる様子がよくわかります。

「私の靭帯を使って」というメッセージボードを掲げるファンもいました。

大谷選手の肘の状態が心配ですが、バッターとして今シーズンの記録を伸ばしていけそうです。大谷選手の活躍を引き続き応援していきたいですね。

大谷選手の等身大タオルを求めて、ファンが大行列となった、「日本橋西川での発売初日」、管理人が目の当たりにした現場の様子は、こちらからご覧ください。

発売開始1時間で完売!現場で目撃「MLB唯一の記録を残した大谷選手の等身大タオル」、プレゼントキャンペーンの大反響を経て商品化へ
8月9日(現地時間)、エンゼルスの大谷翔平選手が、2年連続、2ケタ勝利と2ケタ本塁打を達成しました。MLB史上、打者として40本塁打と、ピッチャーとして10勝を挙げた選手は、大谷選手だけです。大谷選手グッズが新発売これと同日、大谷選手ファン
マルチプレックス広告
バンブー・ニューススタンド

コメント