受信トレイを開いたら、「これ、本物のお知らせ?それとも偽物?」と手が止まるメールが届いていませんか。最近は生成AIの登場で、文章もデザインも本物そっくりに作られた迷惑メールが増えていて、見た目だけで見分けるのはとても難しくなってきました。
そんな中、公式メールの送信元に企業やお店の「ロゴマーク」を表示する仕組みが使われ始めています。それが「BIMI(ビミ)」です。この記事では、BIMIの基本、マークが見られるメールサービス、そして注意したい点を、できるだけやさしくお伝えします。
まずは3つのポイントをざっくり確認
- 何が起きている?:公式メールの送信元に、企業やお店のロゴが表示されることが出てきた
- 何が便利?:マークの有無が、公式かどうかを考えるときのヒントになる
- 注意点は?:すべてのメールにマークが付くわけではない
LINEの公式アカウントに付く認証マークや、SNSの「認証済み」の青いチェックを思い浮かべると、イメージしやすいと思います。あれのメール版、と考えてください。
BIMI(ビミ)ってどんな仕組み?
BIMIは、企業やお店が送る公式メールに、そのブランドのロゴを表示させる仕組みです。メールの一覧画面で、送信元の名前の横にロゴが出ていれば、開く前から「いつものお店からのメールだな」と気づきやすくなります。
なぜ必要になったの?
企業やお店になりすました詐欺メールは、世界的に増えています。送信元をチェックする技術はこれまでにもありましたが、それでも詐欺メールが届いてしまうことがありますし、受け取る側が「本物かな?」と判断しにくい状況も残っていました。そこで「見た目でひと目で分かるようにしよう」という発想で広がってきたのがロゴ表示です。
マークがあると、どう助かる?
- なりすましに気づきやすくなる:公式メールにはマークが出て、なりすましには出ません。違いが目に入りやすくなります。
- 安心して確認できる:いつも使うお店やサービスのメールだと分かりやすく、大切なお知らせを見落としにくくなります。
マークが見られるのはどんなメール?
2026年5月現在、マークの表示に対応しているのは次のようなメールサービスです。
- Gmail
- Apple Mail(比較的新しいiPhone・iPadのメールアプリや、iCloud.com)
- Yahoo!メール
対応している環境では、送信元の横にロゴが出るほか、「確認済み」を示す表示も一緒に出ます。
スマホなら必ず出る、とは限りません
- 使っているメールアプリと、受信しているメールサービスの組み合わせによっては表示されません。たとえば、iPhoneの標準メールアプリでGmailを受信した場合などです。
- パソコンのOutlookなど、対応していないメールソフトでは、基本的にマークは出ません。
対応していないメールや、確認がうまくいかなかったメールは、これまでどおり送信者の頭文字だけのアイコンなどが表示されます。また、パソコンのブラウザでGmailを見ると、ロゴがGoogleアカウントのプロフィール画像とよく似て見えて、見分けにくいこともあります。
マークがないメール=詐欺、ではありません
ここがいちばん大事なところです。BIMIを使うには、メールを送る企業側と、受け取るメールサービス側の両方が対応している必要があります。そのため、今はこんなメールが混ざって届きます。
- マークが付いている公式メール
- 公式なのに、まだ対応していないためマークがないメール
- 偽物のメール(マークなし)
「マークがない=すぐ詐欺」と決めつけてしまうと、本当に必要な連絡まで疑うことになりかねません。反対に、マークが付いていても、それだけで100%安心とは言い切れません。あくまで判断材料の一つとして使いましょう。
対応状況を調べたいときは
どの企業やサービスが対応しているかは、メールサービス事業者や関連団体が公開している一覧ページで確認できる場合があります。気になるお店があれば、「BIMI 対応 企業」などで探してみるとよいでしょう。
今日からできる、メールのチェック習慣
マークが広まっても、詐欺メールを完全に防ぐことは難しいのが実情です。次の流れを習慣にしておくと安心です。
- よく使うメールアプリで、送信元の横にマークが出ているかを見てみる
- マークがあれば「安心材料が一つ増えた」と受け止める
- マークがなくても慌てず、件名や文面に不自然な点がないか確認する
- お金や個人情報、ログインを求める内容なら、メール内のリンクは押さない
- お店やサービスの公式アプリや、いつも使っている公式サイトから確認する
まとめ
BIMIは、公式メールの送信元にロゴを表示して、本物かどうかを見分けやすくする仕組みです。Gmail、Apple Mail、Yahoo!メールなどで見られますが、アプリとサービスの組み合わせや、企業側の対応状況によって表示されないこともあります。
大切なのは、マークがあれば安心材料の一つ、なくてもすぐに決めつけず、内容もあわせて確認するという姿勢です。まずはご自分のメールアプリを開いて、ロゴが出ているメールがあるか、のぞいてみてください。



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