現在、中居正広氏を発端としたフジテレビの騒動で、フジテレビを影で操る人物・日枝久(ひえだひさし)氏に注目が集まっています。騒動の釈明にあたった港浩一社長は、記者会見で事実上回答を拒否し、フジテレビの闇深い姿を露呈させました。このフジテレビと芸能界の闇は、日枝久氏から始まると言われています。日枝氏はどのように現在のフジテレビと芸能界の闇を築いたのでしょうか。
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日枝久氏の台頭:42歳で編成局長、番組制作現場の頂点に
日枝久氏は1961年にフジテレビに入社しました。当初は労働組合の結成に尽力しました。彼の才能は早くから認められ、1980年にわずか42歳で編成局長に抜擢されます。この時期、日枝氏はフジテレビの黄金期を牽引し、その手腕が高く評価されました。
日枝久氏が携わった番組と、そこに出演していた芸能人たちは、フジテレビの黄金期を象徴する存在でした。彼の手腕によって生み出された数々のヒット番組は、今でも多くの人々の記憶に残っています。
日枝久氏が手がけた代表的な番組:芸能界との蜜月・闇の関係へ
日枝久氏が手がけた番組は数多くあります。代表的な番組はこちらです。
「とんねるずのみなさんのおかげです」
この番組は、日枝氏がとんねるずとの密接な関係から生み出した代表作の一つです。石橋貴明と木梨憲武によるコンビ「とんねるず」が出演し、大胆なコントや独創的な企画で話題を呼びました。最高視聴率29.5%を記録し、フジテレビの視聴率トップを支える柱となりました。
この番組は、1986年に石橋貴明が日枝氏に直談判して「とんねるずの初めての冠番組」がスタートしたといわれています。そのため、当時のインタビューで、とんねるずは「番組名を日枝さんのおかげですとしてもいい」と語っています。
日枝氏は、2024年11月に開催された、とんねるずの29年ぶりのライブに来場したと報道されました。今でも親しい関係であることが窺えます。
「笑っていいとも!」
タモリをメインMCに据えたこの長寿番組も、日枝氏の功績の一つです。多彩なゲストを迎え、バラエティに富んだ企画で視聴者を楽しませました。
「SMAP×SMAP」
人気アイドルグループSMAPを起用したこの番組も、日枝氏の戦略的な番組編成の一環でした。中居正広をはじめとするSMAPメンバーが、様々な企画やトークで視聴者を魅了しました。
とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)
タモリ
SMAP(中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾)安藤優子(ニュースキャスター)
日枝氏の番組制作戦略の核心は、「人気芸能人を中心に据えた番組制作」でした。彼は、視聴者のニーズを先取りし、エンターテインメント性の高いコンテンツに注力しました。この戦略は、「楽しくなければテレビじゃない」というフジテレビのキャッチフレーズにも表れています。しかし、この戦略は批判も招きました。エンターテインメント重視の姿勢が、フジテレビの「軽薄さ」というイメージを助長したとの指摘もあります。一方で、それこそがフジテレビが視聴者の支持を集めた理由でもありました。
しかし、この「人気芸能人を中心に据えた番組制作」により、芸能界とは切っても切り離せない関係となり、「蜜月」とされる、フジテレビと芸能界「闇」の関係を築いていったと言われています。
騒動の渦中にいる港浩一社長も、日枝氏と多くの番組に携わり、長年、日枝久氏の影響下でテレビマンとして活躍し、現在も経営を行っているとされています。港社長は、日枝氏が長年築いてきた「芸能界との蜜月」闇深い関係を引き継いでいるとの指摘があります。
闇のきっかけ:「乗っ取り」疑惑から、フジテレビHDを設立
1988年、フジサンケイグループの初代議長である鹿内信隆(しかないのぶたか)氏の長男・春雄氏が死去します。この出来事が、のちに日枝氏の権力掌握への道を開くことになりました。
1992年、フジサンケイグループ内で「クーデター」と呼ばれる出来事が起こります。当時のグループ議長であった鹿内宏明氏(春雄氏の義理の弟)のワンマン経営に対する不満が高まり、日枝氏を中心とする「反宏明派」が結束しました。この内紛の結果、日枝氏はグループ内での実権を握ることに成功しました。
この出来事は、多くの人々から「乗っ取り」と見なされました。日枝氏は創業家である鹿内家の支配を終わらせ、自身がフジテレビの実質的な支配者となったのです。
日枝体制:闇の確立〜院政と呼ばれるまで
日枝氏は1997年にフジテレビの東証一部上場を実現し、2001年には会長に就任。さらに2008年には持株会社制へ移行し、フジ・メディア・ホールディングス(フジメディアHD)を設立しました。これにより、日枝氏はグループ全体の支配を完成させたのです。ダイヤモンドオンラインでは「言わずと知れたフジサンケイグループの最高権力者」と紹介されています。
現在の状況と港浩一社長との関係
2017年、日枝氏は会長職を退き、取締役相談役としてグループに残留しています。しかし、87歳となった現在も、その影響力は依然として強く、「院政を敷いている」との批判が絶えません。
現フジテレビ社長の港浩一氏は、この日枝体制下で経営の舵を取っています。しかし、最近の一連の問題で、港社長の立場は微妙なものとなり、日枝氏の存在に注目が集まっています。
フジテレビの現状と課題
フジテレビは近年、視聴率の低迷や営業利益の減少など、様々な課題に直面しています。日枝氏の長期支配が、むしろ経営の硬直化を招いているのではないかとの指摘もあります。
特に問題視されているのが、日枝氏の「院政」と呼ばれる影響力です。幹部人事や経営方針において、日枝氏の意向が色濃く反映されているとされ、これが視聴者のニーズに応えられない体質を生み出しているという批判があります。
フジテレビの今後の展望
フジテレビの将来を考える上で、日枝氏の存在は避けて通れない問題となっています。株主総会では「日枝やめろ!」という怒号が飛び交うこともあり、その処遇は常に議論の的となっています。
一方で、港社長をはじめとする現経営陣は、この難しい状況下でいかに改革を進めるかという課題に直面しています。中居正広氏の問題への対応や、視聴率回復、収益改善など、山積する問題に取り組む必要があります。
フジテレビHDの日枝久氏をめぐる「乗っ取り」疑惑から現在に至るまでの物語は、日本のメディア業界の縮図とも言えます。権力の集中、ガバナンスの問題、そして変化する視聴者ニーズへの対応など、多くの課題が浮き彫りになっています。
港浩一社長は、この複雑な状況下で舵取りを任されていますが、日枝氏の影響力が依然として強い中で、どのように改革を進めていくのかが注目されています。フジテレビが再び輝きを取り戻すためには、過去の成功体験に縛られることなく、新たな時代に即した経営体制の構築が不可欠でしょう。
視聴者、株主、そして社員たちの期待に応えるため、フジテレビは大きな岐路に立たされています。今後、日枝氏の処遇や港社長の手腕、そして会社全体の改革がどのように進んでいくのか、多くの人々が注目し続けることでしょう。
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