甲子園

別海高校野球部メンバーは「全員北海道内中学出身」選抜初出場

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北海道別海高校野球部が、第96回選抜高校野球大会の「21世紀枠」で選出される2校の1校に選出されました。

北海道別海高校野球部は、春夏通じて甲子園初出場となります。別海高校野球部メンバーは、全員「北海道内中学出身」です。甲子園の新しい風に注目が集まっています。

この記事はこんな方におすすめ
・北海道別海高校野球部のメンバーは?
・北海道別海高校野球部はどんなチーム?

北海道別海高校野球部のメンバーは?

別海高校野球部の選手は16人、マネージャーは3人です。

©︎スポーツ報知

別海高校の硬式野球部のホームページでは次のように紹介されています。

活動:甲子園に向け練習を行っています。4月~10月の土・日・祝日はほぼ練習試合をしています。また、年に数回泊まりでの遠征を行っています。冬場はトレーニングをメインに練習を行っています。
平日:16:00〜19:00(延長練習の場合は20:00)
休日:9:00〜16:00(個人練習は別)

目標・方針:社会に貢献できる人材育成

部員からのメッセージ:とても充実した環境の中で日々練習ができています。限られた時間の中で有意義な練習ができるよう部員全員で声を掛けながら、練習に励むことができています。甲子園出場を目標に頑張ります。

メンバー一丸となって、甲子園に向かってひたすら練習に打ち込んできました。

2024年3月18日に行われた開幕式では、16名の選手が入場行進を果たしました。「メンバーのほとんどは、幼い頃から一緒にプレーをしてきた」と紹介されました。

 

©︎NHK

2023年秋季大会のメンバー

今回の選抜の選出理由ともなった、秋季大会のメンバーはこちらの16名です。

背番号・氏名・投/打・学年(出身校)

  • 堺 暖貴   / 2年(別海中央)
  • 中道 航太郎 右/ 2年 (別海野付)
  • 立藏 諄介  / 1年 (札幌簾舞)
  • 千田 涼太  / 2年( 別海中央)
  • 鎌田 侑寿紀 右/ 1年 (別海中春別)
  • 影山 航大  / 2年 (中標津計根別学園)
  • 川上 大翔   / 1年 (札幌中の島)
  • 寺澤 佑翔   / 2年 (別海中央)
  • 波岡 昊輝   / 1年 (札幌新琴似北)
  • 篠原 有来   / 2年 (別海中春別)
  • 金澤 悠庵   / 2年(別海中央)
  • 橋本 流星   / 2年(別海中央)
  • 安達 伶音   / 1年(羅臼知床未来)
  • 林 伸悟     / 2年(別海中西別)
  • 関口 光樹  / 1年(別海中西別)
  • 大野 春喜  / 1年 (別海上春別)

こちらは、出場が決まって取材を受ける、別海高校野球部のエースの堺暖貴選手です。秋季大会では、堺暖貴選手は2試合連続完投しました。

©︎UHB 北海道文化放送

そして、キャプテンの中道航太郎選手です。インタビューでは、「感謝という気持ちを持って甲子園でプレーして、みんなで最後笑って終わりたい」と語りました。中道航太郎選手は、秋季大会で逆転サヨナラホームランを打つなど、勝負強いキャプテンです。

©︎UHB 北海道文化放送

北海道別海高校、野球部はどんなチーム?

北海道別海高校は公立の高校です。創立73年の歴史ある学校です。男女共学校で、全国では珍しい酪農経営科が設置されています。

「地域と歩む私の学校(ステージ)」のスローガンのもと、別海町で盛んな酪農や漁業に従事し、日本の食料を支える重要な地域を発展させていける人材を育成するという課題にも継続的に取り組んでいます。

1950(昭和25)年:定時制課程普通科を有する北海道中標津高等学校西別分校として開校
1952(昭和27)年:北海道西別高等学校として独立
1976(昭和51)年:全日制課程普通科設置に併せ、現在の校名へ変更

別海学校は、北海道の東部・根室管内に位置しています。別海町は、生乳生産量が日本一の酪農の町で、牛の数は人口の8倍以上いると言われています。

別海高校野球部は、1978年に創設されました。しかしながら、これまで全国大会への出場経験はありません。またプロ野球選手の輩出もありませんでした。

ここ数年急激にチームが強くなり、2023年の秋の大会で初めて道大会で初勝利を収めました。秋の大会で快進撃を続け、初めて道大会ベスト4に進出しました。近年、別海高校は北北海道地区で、とても注目を集めているチームです。

別海高校野球部は、別海町に支えられている

野球部は、別海町の人々に支えられています。練習場にある防球ネットは、地元漁師の皆さんの手作りです。遠征も保護者会や地域の寄付で行っています。

©︎UHB 北海道文化放送

また、メンバーの出身校をみると、全員北海道出身ではありますが、北海道の他地域からも別海高校野球部へ進学していることがわかります。

自宅から通えないメンバーは寮で共同生活を送っています。この寮は、2018年からスタートしました。かつてホテルだった建物を、有志の町民・橋本淳一氏が寮として使えるよう改修しました。この寮のおかげで、島影監督が熱心にスカウトし、有望な選手がさらに北海道内から集まるようになりました。

©︎UHB 北海道文化放送

寮は全部で19室あります。部屋には勉強机や冷蔵庫、テレビが備えられていて、とても充実しています。3食付きの月額費用は11万2000円で、そのうちの6万円を別海町が負担します。まさに町をあげて、野球部を支えていると言っても過言ではありません。

©︎UHB 北海道文化放送

雪が深く厳しい冬の間でも、ビニルハウスでトレーニングが積めるよう整備され、野球に専念できる環境が整っているようです。

©︎UHB 北海道文化放送

別海高校野球部の、「甲子園初出場」「公立高校」「町を挙げての応援」という様子は、2023年の夏の大会での佐賀県立鳥栖工業高校野球部の活躍が思い出されます。甲子園出場に向けたクラウドファンディングで1500万円の寄付が集まったことが話題を呼びました。

甲子園で、別海高校野球部メンバーの皆さんの弾ける笑顔が見たいですね!春に向けてがんばってください!

*アイキャッチ画像は、NHKより

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