「マイナ保険証にした方がいいのはわかるけど、情報漏洩が心配」「資格確認書があれば十分なのでは?」——切り替えの手続きを進める前に、こうした不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、マイナ保険証と資格確認書の違い、それぞれのメリット・デメリットを整理しました。どちらを選ぶかは任意です。ご自身とご家族に合った選択をするための材料としてお役立てください。
まず知っておきたいポイント
- マイナ保険証の取得・利用は義務ではなく、資格確認書を選ぶ権利も保証されている
- マイナ保険証には医療情報の一元化による利便性がある一方、システム障害時や情報管理面での懸念点もある
- 資格確認書は従来の保険証に近い感覚で使えるが、マイナ保険証ならではの便利機能は使えない
マイナ保険証と資格確認書、何が違う?
| マイナ保険証 | 資格確認書 | |
|---|---|---|
| 何に紐づくか | マイナンバーカード | 保険者から発行される書類 |
| 受け取り方 | マイナンバーカードを保険証として利用登録 | 対象者に自動送付、または申請 |
| 過去の薬剤情報の共有 | 同意すれば医療機関と共有可能 | 不可 |
| 高額療養費の自動適用 | 対応(限度額を超えた分の一時払いが原則不要) | 対応なし(別途申請が必要な場合あり) |
| 医療費控除の自動入力 | マイナポータル経由で対応 | 対応なし |
マイナ保険証のメリット
過去の薬剤情報・特定健診の結果が医師・薬剤師と共有できる
受診時に同意すると、これまで処方された薬の情報や健診結果を医師・薬剤師が確認できます。初めてかかる病院でも、お薬手帳を忘れた場合の心配が減ります。子どもの体調不良で複数の医療機関にかかることが多いご家庭には、特に助かるポイントです。
高額療養費制度の手続きが簡単になる
医療費が高額になった際、あらかじめ限度額適用認定証を用意しなくても、窓口での自己負担が自動的に上限額までに抑えられます。
医療費控除の確定申告が簡単になる
マイナポータルとe-Taxを連携させることで、医療費情報が自動的に入力される仕組みが整えられています。
マイナ保険証のデメリット・注意点
システム障害時に使えないことがある
オンライン資格確認システムに障害が発生した場合、マイナ保険証が使えず、従来の保険証の提示を求められることがあります。実際に、システムトラブル時に一時的に全額自己負担となった事例も報告されています。
情報漏洩・不正利用への懸念
マイナンバーカードには多くの個人情報が紐づいているため、紛失や盗難、サイバー攻撃によるデータ流出のリスクを心配する声があります。政府や医療機関側のセキュリティ対策は継続的に強化されていますが、「絶対に安全」と言い切れるものではない、という点は理解しておく必要があります。
対応していない医療機関・薬局がまだ一部ある
マイナ保険証が使える施設は年々増えていますが、2026年時点でもすべての医療機関・薬局が対応しているわけではありません。かかりつけの病院が対応しているか、事前に確認しておくと安心です。
資格確認書のメリット・デメリット
メリット
・従来の保険証に近い感覚で、そのまま提示するだけで使える
・マイナンバーカードやスマホの操作に不安がある方でも扱いやすい
デメリット
・過去の薬剤情報の共有や高額療養費の自動適用など、マイナ保険証ならではの利便性は受けられない
・有効期限が設定されているため、更新のタイミングを見落とさないよう管理が必要
こんな方はどちらを選ぶべき?
- 医療費控除やお薬情報の共有など、利便性を重視したい方
→ マイナ保険証が向いています - デジタル管理そのものに不安があり、慣れた方法で受診したい方
→ 資格確認書を選ぶ権利も保証されています。無理に切り替える必要はありません - 高齢の親のいるご家庭
→ 操作の負担や、暗証番号の管理が難しい場合は、資格確認書のほうが実用的なケースもあります
まとめ
マイナ保険証と資格確認書、どちらが「絶対に正解」というものではありません。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身とご家族の状況に合った選択をすることが大切です。手続き自体を進めたい方は、次の記事で具体的な確認事項をまとめています。
出典:厚生労働省、各種公的機関・金融機関の公開情報をもとに構成しています。制度の詳細は変更される可能性があるため、最新情報は厚生労働省の公式サイトでご確認ください。
実際の切り替え手続きについては「紙の保険証が使えなくなった?今すぐ確認したい切り替え手続き」もあわせてご覧ください。
▶ このテーマのまとめ:くらしの手続きDXまとめ


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